佳い町甲州市
 
作詞  榊原吉之  作曲 清水龍美



唄 谷 真酉美


 雲の上 真横になって連なる
 南アルプスの高く白い峰
 山すそ広く桃やブドウ畑

 上に青い空が輪と広がる
 都会に出かけても帰ってくると
 すうーっと頭の上が軽くなる
 気が休まる それは美しい眺め
 ヨウヨウ 山梨県の甲州市

 腕を広げて後から背中を
 大きく抱きとめる大菩薩嶺
 前方はるか空高く気高く
 富士の山やさしく目を向けてくる
 網代傘の僧たちが一列に
 寒風の吹く街を歩いて行った
 昭和の匂いがする 方正な町

 ヨウヨウ 甲州市塩山の町

 波のように葡萄棚押し寄せて
 独りポコリ小高く葡萄の丘
 天空の湯 ホテル メルヘンのよう
 ワイナリーの建物があちこちに
 フットパスの人たちが歩いている
 甲州ワインはいま世界へ出る
 未来への力が発酵する町
 ヨウヨウ 甲州市勝沼の町

 胸はだけ「さあここにお出で」
 山は勝頼に言ったのだろうか
 「この地で武田は果ててしまおうぞ」
 目交わし 妻子主従は踏み入った
 すぼまる谷の奥 深まる緑
 蕎麦きりここで発祥 山の音
 柔らかな光射す ぬくもりの里

 ヨウヨウ 甲州市甲斐大和郷