天屋節は白州町大武川に伝わる寒天製造の時の作業うたである。
寒天、トコロテンを寒中凍結させ、乾燥してつくる。
テングサなどの紅藻類を煮て粘質物を取出し、凝固させてトコロテン
を作ることは、約千年前から始められ、食用に供されていた。
この地に伝わる天屋節は、寒天つくりとともに長野県茅野から伝え
られたものである。大武川の天屋節はかっての趣をそのまま伝え
ている。
都合により4・5・6番は唄っていません。
天屋節 |
1 ハア〜
寒い風だよ 武川の風は イヨーヨト ひやりひやりと ヨー 身に沁みる ハア〜 ドッコイ ドーダイ 2 天屋商売 乞食にゃ劣る イヨーヨト 乞食ゃ夜寝て 昼稼ぐ ハア〜 ドッコイ ドーダイ 3 零下十五度 草つく杵の イヨーヨト 音も凍るよ 天屋節 ハア〜 ドッコイ ドーダイ 4 天屋小僧に 惚れるな女子 イヨーヨト 花の三月 泣き別れ ハア〜 ドッコイ ドーダイ 5 天屋小僧と 軽蔑するな イヨーヨト 家に帰れば 若旦那 ハア〜 ドッコイ ドーダイ 6 暑い寒いも 気の迷い イヨーヨト 寒中河鹿は 水の中 ハア〜 ドッコイ ドーダイ |