武田慕情 |
1 笛吹き河畔 恵林寺に 静かに眠る 機山公 天正語るか 鐘の音は 双葉はかおる 双葉はかおる 卑劣な敵の 焼き討ちに ああ炎ゆる山門 生き地獄 詩吟 恵林寺懐古 機山菩提 黒煙山門 悲憤鐘音 心魂呼應 三界無安 火宅不変 快川唱吟 山水詩咏 2 遠き昔を 偲ぶれば 武田の夢は むなしくも 天目山の 露と消え 名残りの鎧 面影を ああ見るも切ない いくさ旗 3 甲斐の源氏の 若武者が 信濃の山野 花と散る 斜陽の流れの 影おとし 武将の姿 いたましく ああ武田三代 悲運なり |