ごぼう(牛蒡)のお話


ごぼうの旬は4〜5月(秋まき春どり)、11〜2月(春まき秋どり)と2回あります。おせち料理の食材として需要が多くなる12月が最盛期で、冬に収穫したごぼうは3月まで貯蔵され、順次出荷されます。

主な産地は、茨城、干葉、群馬、埼玉、栃木県などで、関東5県だけで全体の50%を占めています。関東では、耕土が深く水はけがよいので、滝野川ごぼうを代表とする長根のごぼう、関西では、耕土があまり深くないため、堀川ごぼうといった短根のごぼうが発達しました。現在では、長根のごぼうが主流となりつつあります。

ごぼうには、100g中5.7gと、食物繊維が多く含まれています。食物繊維は消化されにくいことから、便のかさを増やして便通をよくしたり、ガンの原因となる物質を吸着して排泄させます。また、食物繊維は腸内の乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌のエサとなって、その増殖に役立っていることがわかってきました。

ごぼうは泥をおとすと風味が落ちるので、なるべく泥つきのものを選びましょう。直径1.5〜2cmくらいの太さで、まっすぐのびて、先端にかけてだんだん細くなっているもの、ひげ根は少ないのが良い、とされます。

ごぼうは、特に和食とよくあいます。まず思い浮かぶのが、おふくろの味として親しまれている「きんぴらごぼう」。この料理名は、江戸時代の芝居に登場する架空の人物、坂田金平にちなんだものです。坂田金平は金太郎の子供で、怪力を誇ったヒーロー。悪者や化け物を退治する武勇伝、金平浄瑠璃は大変な人気だったようです。当時「金平」という言葉は強くて丈夫なものの代名詞として使われていたので、食べると精がつくと考えられていた「きんぴらごぼう」の、この怪力にあやかったのだとか。

                         
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