酒屋もとすり唄


唄 森田よし子

1 ハア~
  とろりさらりとヨ 今する?は
  酒につくりてヨ 江戸へ出す


2 ハア~
  江戸へ出す酒ヨ 昔のことヨ
  今は世が世でヨ 地ではける


3 ハア~
  目出度目出度がヨ 三つ重なれば
  鶴が御門にヨ 巣をかける


4 ハア~
  
またも目出度いヨ 燕の鳥がヨ
  さすのやなかにヨ 巣をかける


6 ハア~
  
またも目出度いヨ 若松様ヨ
  枝も栄えてヨ 葉も茂る


7 ハア~
  
女郎の文でもヨ かしこでとまる
  千秋楽とは お目出度い
  
もとすり唄は麹に酒母を加えて、清水を加えてかき混ぜる作業の時に唄う。酒の仕込み作業はすべて唄に合わせて行われる。

かって、酒つくり唄は県下のすべての酒屋の杜氏によって歌われていた。しかし今は酒つくりも機械化され、酒つくり唄を歌える
杜氏は数少なくなった。

唄は1・2だけしか唄っていません。