ノーチャン節


唄 森田よし子

1 ハア〜
  裏の古瀬道を ノーチャン
  よく来てくれた
  さぞや濡れつら
  豆の葉で サイコドンドン


 ハア〜
  今度来るなら ノーチャン
  裏からおいで
  表ゃ車戸で
  音がする サイコドンドン


3 ハア〜
  いやだいやだと ノーチャン
  畑の芋は
  首をふりふり
  子をふやす サイコドンドン


4 ハア〜
  恋に焦がれて ノーチャン
  なく蝉よりも
  なかぬ蛍が 
  身をこがす サイコドンドン

ノーチャン節は甲府市南部から中巨摩郡竜王町・昭和町・玉穂町などに伝わる盆踊り唄である。
本来は、盆踊り唄であるが普段の農作業中田を鋤くとき、代掻きの時、田植えの時、田の草取りの時など、あらゆるときに口ずさんだものだそうで、いよいよ盆踊りの時期になると
自村の踊りはもちろん近郷近在まで出かけて行き、東の空が白むまで歌いかつ踊ったという。
盆踊りは若者にとって最愛の娯楽で逢ったのである。

3・4番は唄っていません。