御硯水哀歌

       
 作詞 若杉藤夫 作曲 桑原三智雄
         編曲 菊地恒夫
    
      唄 秋葉 剣

1.夏の露草 衣の裾を
  濡らす手向けの お題目
  頃は文永 十余年(十一年)
  公家の化身か まぼろしか
  さざなみ悲しい 鵜飼川
  
2.すがた日輪 心は仏
  三日三晩の数珠の音
  南無や淨の筆を取り
  石に一文字 またひとつ
  書き込む涙の 法華経

3.施餓鬼供養は この世の救い
  しのぶ日蓮 法の道
  流れ水茎 夢(霊)沈め
  清き泉は 今もなお
  あふれてつきない 御硯水