名刀風林火山

作詩 澤登初義 作曲 三波 春夫
       編曲 橘 左門


唄 三波春夫

 御旗 盾無いざ御召覧
 朝な夕なに 霊峰仰ぎ
 若い命の 晴信愛し
 母の大井が 祈りをこめて
 作る名刀 風林火山
  
 甲斐の金山 富士川底に
 清和源氏の 秘宝のの砂鉄
 領国の護りと 領民安かれと
 鍛えし鍛えし 黄金の太刀を
 拝む名刀 風林火山


 母君 この四振りの太刀にこめられ
 た貴女さまのお心が晴信ようやく解
 けましてござりまする
 一つは情け
 一つは礼儀
 一つは信義
 一つは武勇
 母君 これぞ甲斐源氏の宝でござる
 出陣にあたり将たちよ しかと見ら
 れい 母の祈りのこの名刀 一点の
 曇りなき白銀に恥じぬ戦が 武田軍
 の心じゃ風林火山の文字が この刀
 身に見事映ってみえようぞ


  その疾きこと 風の如く
  その徐なること 林の如く
  侵し掠むること 火の如く
  動かざること 山の如し


 交わす盃 飲み干し伏せて
 征くか信濃路目指すは 京か
 駒よいななけ 勝鬨あげよ
 武田自慢の名将 知将
 かざす名刀風林火山
 かざす名刀風林火山

甲斐の国絵図