甲州臼挽唄
唄 佐々木公子
ハア〜 松葉薪で
暮らすも承知 ハイヨ
粟の御前も 馴れりゃよい
馴れりゃよい ハイヨ
ハア〜 世辞でこなして
心でほめて ハイヨ
陰じゃおがんで おりまする
おりまする ハイヨ
ハア〜 わしと行かぬか
おくらの背戸へ ハイヨ
わしゃ泊まる
忍び桜の 枝折りに
枝折りに ハイヨ
ハア〜 臼がまわるほど
仕事がまわりゃ ハイヨ
蔵を建てます 金蔵を
金蔵を ハイヨ
昔は夜なべ仕事に麦、蕎麦、もろこ
しなどを石臼で挽いて粉にし、明日
の食料とした。この唄は県内各地に
遺されているが、河口湖周辺の唄が
優れています。