1 都は遠き 天下取り
大敵近く 道険し
相撃つ彼も またおなじ
軍配一閃 霧を断て
川中島の空を切れ
わしは上杉と事をかまえて既
に八年 つねに敵の戈先をう
けてきた この度は違う わ
しが戈先を向けたのだ この度
こそ 兼信 越後の土を踏せは
せんぞ
2 交えし干戈 いくたびか
終りを知らぬ 勝敗に
武士ゆえの 春や秋
ああ血に染まる 人垣の
人垣越えて 甲斐の意地
わしの目的は 天下平定の
上洛にある だが 心なき時が
流れるそのために この戦必ず
勝たねばならん 勝つのだ
3 太志は西に 吾が悲願
叶うや成るや 問う風に
いざ決戦の 機をみたり
南無八幡の お加護あれ
あの鬨声を 勝鬨に
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