遠江から、駿河の国、伊豆に、武蔵に、安房の影、上総、下総、甲斐、相模、みすずかる信濃路と、併せて十国一望み、富士の白雪や、朝日に溶けて、とけて流れて三島に注ぎゃ、沼津、静浦、三津浜、大瀬、逢瀬儚や、天城山、恋の悲劇は、昔も今も、昔紀ノ國、今伊豆の国、山にゃ黄金(こがね)の花が咲く。とバスガイドに紹介されています、十石峠です。

十国峠の白い花
作詞・石本美由紀 作曲・宮田東峰


唄 島倉千代子

1 旅の乙女の 悲しい恋に
  雲も泣いてる あかね空
  ああ 箱根に残る 思い出を
  こころに唄う 風の声
  夢よさよなら 十国峠


2 スカイラインの 観光バスに
  君と揺られて 越えた丘
  ああ あの日の恋は この世から
  はかなく消えた 遠い虹
  夢よさよなら 十国峠


3 伊豆の旅路も 日暮れの中に
  消えて淋しい 峠道
  ああ さまよう頬に 散りかかる
  涙のような 白い花
  夢よさよなら 十国峠