荊沢宿音頭

作詞 桜井しげよし  作曲 中島昭二



唄 杉浦裕美


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ハア〜
ここは甲州 荊沢宿は
甲駿街道 栄えたところ
塩の香りを 積み荷に乗せて
唄う馬子唄 夜明けが早い
サテ 上り下りの 上り下りの  
よいしょ よいしょネ 追分節よ


A
ハア〜
招く格子戸 芳明楼の
厚い人情けが 恋しく浮かぶ
三味線も流れて ぼんぼり灯りゃ
客を呼び込む 老舗ののれん
サテ 誰が唄うか 誰が唄うか
よいしょ よいしょネ 荊沢情話


B
ハア〜
親子連れ立つ 旭座小屋の
やぐら囃子は 八重子の寄席か
身延参りの 夫婦もちょっと
一夜泊りの 荊沢旅籠
サテ 古い歴史の 古い歴史の
よいしょ よいしょネ 思い出どころ


C
ハア〜
花は夜桜 市ノ瀬堤み身
富士も晴ればれ 七色花火
地蔵祭りにゃ 踊り子達の
揃う衣装も 菅笠たすき
サテ みんな踊れや みんな踊れや
よいしょ よいしょネ 荊沢音頭


荊沢宿音頭は100年以上前の荊沢通りの情景を唄った
ものと思われます。作詞者の桜井さんも旧甲西町落合部
落の人で、妹が旭座小屋の住人で皆さんに頼まれて歌を
作るは話があり、おにいさんの桜井しげよしさんが当時歌
を作っていたので依頼して出来上がったということです。
当時は富士川水運が興隆期で塩は駿河から船で運ばれ
馬で石和方面に運んでいたようです。
芳明楼は当時かなりの料理茶屋兼旅籠でかなりのにぎ
やかさを誇っていたようです。
旭座小屋は都八重子よく来て芝居をしたりして思い出を
たくさん作ったところのようです

資料提供は 南アルプス市荊沢の新津ますみさまにご協
力いただきました。