あゝ 天目山

作詞 笠井康頼  作曲 浜尾和也



唄 小林君子

1 築城僅か 三ヶ月
  
新府の城に 灯を放ち
  
夕日を背負い 東へと
  甲府を後に 笹子路に
  一族郎党 励まして
  陣取る勝沼 大善寺


2 織田 徳川の 大軍の
  銃火の音も すさまじく
  潮の如く 攻め寄せる
  詮方なしと 勝頼が
  誉れの家臣を 従えて
  決戦迫る 天目山


3 こゝを先途と 戦えど
  弓矢はつきて 刀折れ
  衆寡敵せず 涙のむ
  武田の汚名 残さじと
  父子君臣が もろともに
  天目山に 散り果てぬ