富士山(おやま)と雲

 作詞 小山田利男 作曲 倍田敏江

      唄 安田祥子
(1)ゆるがぬ富士山(オヤマ)に 雲の川
 流れて消えて また流れ
 はなれかさ雲 でないかな
 あせらず待とう ゆっくり待とう
 まつ まつ まつ まつ
 心ときめき 待ち望み
 富士にいだかれ ときを待つ


(2)ゆるがぬ富士山(オヤマ)につるし雲
  大空高く 舞い上がる
 くじら雲さん でないかな
 あせらず待とう ゆっくり待とう
 まつ まつ まつ まつ
 心ときめき 待ち望み
 富士にいだかれ ときを待つ



(3)ゆるがぬ富士山(オヤマ)にうろこ雲
 
夕日に紅く 染め抜いて
  夕焼け雲さん でないかな
  あせらず待とう ゆっくりまとう
  まつ まつ まつ まつ
  心ときめき 待ち望み
  富士にいだかれ ときを待つ
 

  夕焼け雲さん でないかな
  あせらず待とう ゆっくりまとう
  まつ まつ まつ まつ
  心ときめき 待ち望み
  富士にいだかれ ときを待つ
雲の上まで伸び上がった山頂とどこから見ても八の字に広がる裾野は秀麗な富士として誰からも慕われています。そのどっしりとした姿から人々は富士山を畏敬の気持ちを込めて御山(おやま)と呼んでいます。このような富士山は魅力的な山です。そして富士山にかかる雲も、また、富士山の魅力です。
 なかでも傘雲は富士山の代表的な雲で、なかなか巡り会うことが出来ません。山頂から離れてできる「離れ傘雲」を見たいと多くの人が、まるで恋人を待っている時のような気持ちで待っています。

富士山の東方上空にはごくまれに、つるし雲が出ます。つるしくもは大空に鳥が飛んだような形や、大きな渦巻の形などにみえます。つるし雲渡同じような雲で魚のように見える雲があります。富士山上空を泳ぐ大きな雲は時としてクジラのように見えます。人々はこの雲を「クジラ雲」と呼び、この雲が出そうな日には子供にかえったようなきもちで、人目見ようと空を見上げ待っています。

富士山を覆い尽くす綿のような雲。魚の鱗に似ているので、うろこ雲とよばれています。夕日が山の向こうに沈んで、オレンジ色の光が大空に放射されると、うろこ雲もオレンジ色に輝きます。オレンジいろに輝くうろこ雲をバックにしるえっとになった富士山の姿は神々しく、人々の心に残ります。
 しかし、こんな情景が現れるのは数年に一回あるかないかです。それでも人々は富士の神々しい姿を一目目見ようと待ち続けています。                              小山田利男