『望み、生き気る

   作詩・作曲 保坂  卓 

     唄 保坂  卓
(1) 人を相手は 十人十色
   性に合わぬが 仕方なく
   継いだ家業に 精を出す
   親とぶつかり 悩む日々
   嫌いやするな 商売は
   好きやらねば 客は来ぬ
   悟り見上げる 秋の空


 詩吟
  秋風に 散りゆくもみじ
  我もまた
  散りて 惜しまる
  人と成りたし


(2) 知恵が出なけりゃ 汗を出せ
   仕事が楽しく なった時
   霧の谷間に 光さす
   自然生かした 宿づくり
   時は待たずと 踏み出して
   もみじ植えつつ 時を待つ
   都市は過ぎゆき 華やかに

         赤石温泉

玄関先に水車の回る温泉宿は、昭和初期の建物で、如何にも湯治場的なふん囲気である。温泉は赤さび色の鉄鉱泉である。 料理も主人夫婦が、山菜をとり、それを調理するといったあんばいで、きさくな家族的なつき合いが受けているようである。 アルプス前衛の櫛形山の西麓の高台にある緑一色に包まれた一軒宿の環境は、心の静養に最適の場所である。宿が裏庭のように大切に秘めているのが戸川渓谷である。旅館の右側の軒先をかすめるように歩いていくと、戸川にかけられた鉄の遊歩道が続く。谷は深いV字型の渓谷で、ちょっとこわいような神秘さである。 10分ほど渓流沿いに歩くと二段の滝が落ちていた。妙蓮の滝である。 なるほど秘境、秘湯の温泉だなあーと感心するほどの処女地である。マイカーなら中央道を利用すれば簡単だが、列車、路線バスの場合は途中迄なので、旅館とよく打合わせをして訪ねて欲しい。
この宿のご主人が作者の保坂卓さんです