人情与一太鼓

作詩 山本辰治 作曲 望月吾郎

昭和??年
 

 唄 神宮司治男

1 浅利男が 片肌いれて
  どどんと一発 撥入れりゃ
  荒くれ魂 気のむくままに
  富士を背中の 山育ち
  叩く与一の 叩く与一の
  捨て太鼓
    
2 樽の丸さを 矢撥の的に
  修行を積んだ 仮八幡
  八岳(やつ)の空風 褌ひとつ
  女嫌いは 生まれつき
  愚痴や情けじゃ 愚痴や情けじゃ
  叩けない

  
3 壇ノ浦から 男をあげて
  連れてきたのが 恋女房
  シルクを着せて 振袖も着せ
  これから御前を 抱いていく
  与一太鼓は 与一太鼓は
  二人永劫(みち)