放浪の歌人山崎方代
なぜだろうな


作詩 竹内秀秋 作曲 渡辺和男

平成4年
 

 唄 中島昭二

短歌 ふるさとの 右左口村は骨壷の
      底にゆられて 我帰る村
              方代 

1 山が屋根を 押しつぶすような

  せまいふるさとは
  猫のひたいほどの 段畑

  それでも 俺の心を
  こみあげる 熱い血がある
  なぜだろうな なぜだろうな
  カラスが鳴いて 陽もくれた

短歌 そして夜は 雨が激しく振って
   きて ただ暗がりに一人寝るだけ

                       方代
 
2 風と雲を 追いかけるように
  何処へ消えたのか
  姿見せぬままの 雪おんな

  それでも 好きな地酒を
  飲みながら 一人住んでいる
  なぜだろうな なぜだろうな
  いろりが冷えて 夜も更けた

3 ああ それでも ああ それでも
  すんだ空気が ふくらんで
  朝をむかえる
  なぜだろうな なぜだろうな
  千年杉に 春も来た