神々のお住まいになっている高千穂から木花役や姫が蜘蛛の乗って富士山にやってきました。
木花咲耶姫は激しく噴火する富士山に降り立つと御来光を拝み、大きく天に両手を広げ富士山の噴火が鎮まるよう祈り、世の安泰も祈りました。火の神 木花咲耶姫の祈りに先ほどまで激しく噴火していた富士山もみるみる鎮まり、しずかな富士山になりました。これを見た村人は木花咲耶姫のために小室浅間神社を建立し、いつまでも富士山が静かで世の中が平穏に続くようねがいました。小室浅間神社に祀られた木花咲耶姫は富士を見上げて、いつしか心のうちに熱いものがこみあげてくるのを感じるようになり、やがてその気持ちは恋心に発展し、木花咲耶姫は熱い想いを抱くようになり、姫は篝火を焚いて尊を待っています。
富士山が純白に化粧する頃、富士山上空を流れる多段の八雲。その雲に隠れて、木花咲耶姫は尊(富士山)との逢瀬を楽しんでいます。月の光に照らされて髪には銀河のかざりをつけ、裾にはかすみのように舞い散る可憐な富士桜の花びらの衣装をまとい、いつまでもいつまでも舞を踊り続けています。
   木花咲耶姫

 作詞 小山田利男 作曲 倍田敏江

      唄 倍田敏江
(1) 高千穂の峰 雲にのり
   不二に舞い降り 咲耶姫
   噴火を鎮め 安泰を
   みことに熱き 胸の内
   里に祀られ 仰ぎ見て
   不二の山へと 恋い慕う
   想いを抱き しずかにくらし
   時を待つ


(2) 朝日に燃ゆる 赤不二に
   紅葉で彩(カザ)る 咲耶姫
   かすみ雲より 剣ヶ峰
   神威まします 忍び寄る
   もろ紅ひいて 身を清め
   みことにめぐりて 情つのる
   平和な日々で 60年の
   お召し替え


(3) 不二の御山は 雪化粧
   八雲之上の しのび逢い
   月の光に 照らされて
   銀河の飾り 髪にさし
   かすみの桜 裾にひき
   かなえし恋の 咲耶姫
   不二の峰にて 華の舞
   花の舞 花の舞