小立小唄

作詩・作曲 宮下源次郎

昭和56年

唄 船瀬功二

1 春が来たぞえ俺らの里によ
  鳥もはばたくうれしい頃は
  ゴンと鳴らした常在寺の鐘に 
  今日も散ります里宮さんの
  大和桜が 大和桜が
  ちらほらと ちらほらと


2 村の鎮めとしずまり居ますよ
  諏訪のやしろよ氏神さんよ
  石段のぼって両手を合わせ
  祈る日の本御国の栄え
  さあさ告げましょ
  さあさ告げましょ
  真心を 真心を


3 来たらよりゃんせ日蓮様はよ
  遠い昔よあの妙法寺
  法蓮華経の御法をきいて
  高い山門仰いだ空に
  さっと飛びますさっと飛びます
  鳩の群れ 鳩の群れ


4 沖を通るは鵜の島通いよ
  千々に砕ける心の波に
  乗せてゆきたいあの日の夢は
  風も泣く添え礒辺の松に
  せめて今宵をせめて今宵を
  久保の浜 久保の浜  
  
5 時雨パラリと身にしむ頃は
  銀杏ハラハラ金山さんの
  森が冷たく更け行く夜半は
  行商に出ているおらがの人の
  明日の便りが明日の便りが
  気にかかる 気にかかる