花の椿城

作詞 澤登初義 作曲 古谷 宏

昭和48年

唄 二葉百合子

1 空は晴れたり 城山遠く
  上がるのろしに いななく人馬
   「信玄公御出陣 御出陣」
  どんと打て打て 出陣太鼓
  おくれとるなと えびらの旗が
  風に鳴る 風に鳴る
  風に鳴る鳴る 椿城


2 時は大永 霜月三日
  飯田河原の あの勝鬨に
   「勝千代公御誕生 御誕生」
  大井婦人の 黒髪ゆれて
  花かおる花香る
  香る椿の 椿城


3 胸を固めた 盾無鎧
  諏訪法性の お冑召して
   「晴信公御元服 御元服
  旗は孫子の 風林火山
  大井夫人の まなじりさえて
  鳩が飛ぶ 鳩が飛ぶ
  鳩が飛ぶ飛ぶ 椿城
  

椿城について

椿城は信玄公の母君、大井夫人の生まれ育った母方の城である。
名将武田信玄公を生み、信玄公を育てたのは、椿城主大井信達
の長女で、信虎公に嫁した大井夫人であります。
その椿城が、県民の森、櫛形山の東麓、櫛形町(現南アルプス市)
の上野にあります。
今から八百年もの遠い昔、甲斐源氏加々美遠光の孫小笠原盛長
がここに城を築き椿城と呼びました。
 後年、大井夫人はこの椿城で生まれ育ち、古長禅寺の岐秀禅師
に師事して成人しやがて甲斐の国主信虎に嫁したのです。